【RPA】ロボオペレータ導入の取り組み事例:大手制御・計測機器メーカー | グローシップ・パートナーズ株式会社

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【RPA】ロボオペレータ導入の取り組み事例:大手制御・計測機器メーカー

ロボオペレータ導入の取り組み事例:大手制御・計測機器メーカー
~現場の従業員だけでできた業務自動化~

東京に本社を置く大手制御・計測機器メーカー某社の本社および工場で、グローシップ・パートナーズが販売するRPAツール「ロボオペレータ」が導入された。2018年6月に検討を始め、ツール選定およびトレーニングを経て同年9月に導入、以来、システム部門の支援なしに現場の担当者3名を中心に業務の自動化を進め、約半年で25業務の自動化を実現した。そして現在、フル機能版2本、実行専用版2本でRPAを運用している。ここでは、同社のRPA導入までの経緯、導入アプローチ、今後の取り組みについて紹介する。

① 導入背景

~膨大なルーチン業務で本業に注力できない課題をどう解決するか~

同社がRPAの導入を検討した背景には、現場の従業員が日々膨大なルーチン業務に追われていたことで本来行うべき業務を十分に行えていなかったことがあった。この問題の解決策として、人員確保やシステムの改修は検討していたものの「もっと効果的な解決策は無いだろうか」と模索を続けていた。

~「現実的かつ強力な解決策としてのRPA」~

同社のRPA導入を主導したA氏は、多額のシステム化予算を使わず、現場の担当者によって業務効率化を実現できる解決策としてRPAに注目した。RPAという解決策であれば、既存の基幹システムを改修することなく、現状の人員のみで、スピーディかつ低コストで業務効率化を図ることができると考えたからである。

その一方で、多数のRPAツールの中からどのツールが最適かを選定する必要があったという。

A氏はこう語る。「RPAブームに便乗した高額なコンサルティングとのセット売りのビジネスモデルが多く見受けられました。RPAが対象とする領域は、そもそも、これまでシステム投資の対象とされてこなかった領域が多いです。それはすなわち、費用対効果が低いと判断されてきた領域であり、多額の導入費用をかけるのは本末転倒であると考えていました。」

そこで、現場の担当者たちが直接RPA関連のセミナーに足を運び、実際にRPAツールに触れたうえで最適なツールを選定することにした。

セミナーでRPAツールに触れた担当者B氏は当時を振り返る。「ほとんどのRPAツールは、簡単といいながらもプログラミング知識が必要で、現場の社員が使いこなすにはハードルが高いものでした。その中で、プログラミング知識が不要で簡単かつ直観的に操作できたのが『ロボオペレータ』でした。」

そのうえで、「ロボオペレータ」を選定した決め手をA氏が明かしてくれた。「当社の環境要件に適合するRPAツールの多くは年単位契約であり、『月単位契約』が可能な『ロボオペレータ』には取りつきやすさがありました。月単位の契約ならスモールスタートで導入できるし、社内手続きも進めやすいと感じました。」

② 導入時

~責任者と社員の連携~

RPA導入にあたっては、ガイドラインを定め、とにかくロボットを多く作り、小さな効果を着実に積み上げていくという方針が定められた。

A氏はこう明かす。「まず、現場の担当者たちに業務の頻度や負荷の高いものから優先的にルーチン業務を洗い出してもらいました。その結果、それらのルーチン業務にかかる工数だけでも年間約3,200時間にも上ることがわかりました。」

また、A氏はRPA導入当初についてこう述べた。「まず、棚卸した業務から効果の出やすさを基準にロボット化する業務の優先順位を決めました。そして、現場の担当者たちにどんどんロボットを作らせました。」

そして、現場の担当者3名が主な開発者となって、日々の業務をこなしながら業務自動化を進めていった。開発に携わっているB氏とC氏は日々の業務と並行したRPA開発状況をこう明かす。
「業務時間の9割で日々の業務を行い、残りの1割でRPA開発に取り組みました。普段やっている業務なので、基本的には[クリック]、[入力]、[キーボード操作]の3種類のコマンドを使っています。大抵の処理はその3パターンに収まりますね。」と振り返るB氏。

さらにC氏もRPA開発についてこう振り返る。「いざロボットを作ってみると意外に楽しいですよ。最初は思い通りにロボットが動いてくれないですけど、やっていくうちにコツをつかんでいきました。ロボットが完璧に動いてくれた時はすごく嬉しかった一方で、ロボットが思い通りに動かなかったときはちょっと落ち込みました。(笑)」

RPA開発においてどのような課題があったのか、A氏は振り返る。
「当初はロボットが止まってしまうことがよくありました。原因を調査して分かったのは、業務担当者は、本人が意識している以上に、実は細かい判断を随所でしながら業務を行っているということです。その多くはロボットが止まって初めて気づかされたことでした。ロボットを安定稼働させるためには、業務オペレーションへの精通とツールの作法・癖の理解が必要です。ちゃんとRPAを活用すれば、絶大な効果を出せると思っています。」

③ 導入効果

~約半年で年換算約1,200時間分の業務を自動化~

「ロボオペレータを導入から今まで25の業務をRPAで運用しています。当初洗い出された年間約3,200時間のルーチン業務のうち、約1,200時間分の業務をロボットで自動化することができました。」と振り返るA氏。

また、RPA導入による日常業務への影響は工数削減だけではないという。

開発担当のB氏とC氏は、RPA導入によって得られた効果をこう明かす。
「ロボットが代わりに処理してくれるので、今までの担当者が不在の時でも仕事が回るようになったのは非常に助かっています。そのおかげで、自分の本来の作業により時間をまわせるようになりました!」(B氏)

「ロボットが定期的に自動で実行するように設定されています。そのおかげで、定時業務を忘れることが無くなりました。気づいたら勝手に仕事をしてくれています!」(C氏)

そして、RPA導入による業務効率化の効果が社内でも広く認識されたことで、RPA開発を進めた担当者が「社長賞」を受賞した。

④ これから

~開発者のモチベーション~

業務自動化で自分の仕事が無くなるかもしれないという不安を持った現場の従業員のモチベーションをどのようにして上げたのか。
RPA導入に際し、工場長から「ロボット化に進まなければ、取り残されていく。ロボット化で人の仕事は無くならない。人に頼るべき仕事はまだまだたくさんある。それは、考えること、変えること、気づき、気遣いである。」という趣旨のメッセージが送られたという。その真意は、ロボットによる業務の自動化を通じて単なるコスト削減だけでなく、それによって従業員がより活躍することへの期待だった。

~ロボットをもっと作成し、人は人に頼るべき仕事への注力を図る~

これからの目標をA氏はこう語る。「導入費用に対して10倍の効果をあげることを当面の目標としています。そのために今後もロボットによる業務自動化を継続していきます。また、この工場での知見を他の工場へと展開していきたいと思います。」

「人は『人に頼るべき仕事』に専念する」―RPAを脅威と捉えずに、生産性向上のカギとして業務自動化に取り組む同社社員の意気込みを感じたインタビューであった。

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