背景・導入前の課題
株式会社ビーロット様では、不動産を活用した投資型クラウドファンディング事業の拡張を推進していましたが、旧システムには次のような構造的な制約がありました。
— 主な課題 —
- 投資家ごとのバーチャル口座発行数に上限があり、ファンド規模の拡大に制限
- 任意組合型ファンドや対面販売スキームなど、複雑化する事業モデルに対応不可
- 第一号・第二号事業者間の連携(事業者間マッチング)にシステム対応できない
これらの課題により、柔軟な事業展開が困難となっており、より拡張性と柔軟性の高い新プラットフォームへの移行が求められていました。
導入プロセスと支援内容
グロ―シップ・パートナーズでは、ビーロット様の事業特性を踏まえ、SaaS型プラットフォーム「CrowdShip Market」への全面移行を支援しました。
01 | データ移行と業務整合性の確保

- 旧システムからの安全なデータマイグレーションを設計・実行
- 既存業務フローとの整合性を保ちながら、新システムで必要な機能を定義・実装するため、
会員登録・投資申請・入金決済・ファンド決算プロセス等、業務用件の整理を実施
02 | 事業構造に合わせた要件対応



03 | プロジェクトマネジメント
開発ベンダーとのブリッジ業務・進捗管理を実施し、スムーズな移行を実現。
【 参考 : CrowdShip Marketのシステム概要 】

導入効果と成果
導入により、以下のような具体的な成果が得られました。
— 主な成果 —
- 事業者間マッチング機能の実装により、新たな事業連携モデルの展開を実現
- 任意組合/匿名組合スキームや対象不動産の差し替えにも対応し、柔軟なファンド設計が可能(図)
- バーチャル口座を廃止し、投資家数の制限なく運用が可能に
- 対面取引にも対応し、チャネルの柔軟性が拡大
- インフラコストの最適化と、安定したサービス稼働環境を実現
- 出資申込を非同期にて処理することによりアクセス集中時の耐久性を向上
- 処理速度向上によるUXの改善

図:CrowdShip Marketで対応可能なスキーム
※本図は主要スキーム構成の例です。任意組合・匿名組合・対面販売などの形式にも対応しています。
今後の展望
ビーロット様は今後、「CrowdShip Market」の柔軟性を活かし、
複数の第一号・第二号事業者を巻き込んだハブ的存在としてのプラットフォーム拡張を目指しています。

事業者連携イメージ図
ビーロット様 ご担当者様からのコメント
| 今回CrowdShip Marketを導入するに至った背景
旧システムの機能をすべて標準実装した上で、さらに機能の強化がなされていることが魅力的でした。
当社が将来的に任意組合型を扱う事になった際に、新システムでは標準で投資家の管理が可能(対面での直接契約に伴う手動登録が可能)であることに将来性も感じました。
| CrowdShip Market導入で実現できたこと

導入前の開発段階で定期MTGを密に行っていただき、旧システムで実装を見送っていた機能や要望を取り入れて頂けました。
投資家向けサイトのデザインも一新され、直感的なアイコンが使用されている点など、ユーザーフレンドリーで利用しやすいと感じております。 投資申込の予約機能や、スイッチ申込機能(前回ファンドへの出資額を上限に新ファンドへ優先申込可能)など、未だ使いこなせておりませんが今後が楽しみな機能も充実しています。
| 導入企業情報

企業名 | 株式会社ビーロット 🔗https://www.b-lot.co.jp/ |
業種 | 不動産投資開発・不動産コンサルティング・アセットマネジメント |
導入時期 | 2025年4月 |
サービス名 | B-Den 🔗https://b-lot-cf.com/ |
任意組合・不動産変更型にも対応し、対面販売の実現で運用の柔軟性を大幅向上。
不特法対応の実務に即したCrowdShip Marketの詳細はこちら。
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