分散型台帳技術(DLT)の一つで、共有されるべき情報であるトランザクションをブロックと呼ぶ単位に含め、それらをハッシュ化し、連続性を持たせてチェーン状につないだデータ構造のことです。
特定の第三者を介さずに、オープンなネットワークで参加者による分散型の合意形成を可能にし、すべての履歴を追跡可能にして透明性の高い取引を実行します。
ブロックチェーンは大きく分けて、1.暗号化、2.コンセンサスアルゴリズム、3.分散台帳/P2Pネットワーク、4.スマートコントラストの4つ。これらの要素が絡み合い、ブロックチェーンならでは変革が可能となります。
ブロックチェーンは「信用に関する問題」を解決する技術です。「複数のステークホルダーがいる中で、特定の誰かを信頼の拠点とすることなく、価値の保存や移転を可能にしたい。」という課題を解決すべく、研究開発が進められています。
ブロックチェーン技術の応用は、その発達段階に応じてブロックチェーン1.0,2.0,3.0と分類され、数字が大きくなるにつれて適用領域は拡大します。
数字が大きい技術より優れているわけではなく、それぞれ得手・不得手があり、用途によって使い分けられます。これらは、相互に影響を受けながら発展することが見込まれます。
ブロックチェーンプラットフォームにはパブリック型、コンソーシアム型、プライベート型の3つの分類があります。
パブリック型では参加者が自由にネットワークに参加でき、大規模ネットワークに対応できる合意形成アルゴリズムを用います。コンソーシアム型やプライベート型はある組織、共同体に属するメンバーのみが参加可能で、小規模で効率的に動作する合意形成アルゴリズムが用いられます。
ブロックチェーンを用いたシステム導入を検討するにあたり、当該技術の導入が奏功する7つのケースをいかに記載します。
ブロックチェーンとは、情報共有及び相互監視に基づく仕組みとして信用担保の技術であり、信用を担保するために必要とされる第三者の役割や既存の仕組みにとってかわることが期待されています。
ブロックチェーンを論ずるにあたり、ブロックチェーンを仮想通貨を実現するための1構成要素としてとらえる系統と、ブロックチェーン自体をシステムの基幹技術としてとらえる系統の2つが存在しており、さらに近年のブロックチェーン3.0の隆盛に伴って金融・非金融の軸を追加したマトリクスでユースケースを検討・選定する傾向が出始めています。
ブロックチェーンへの強い関心は、地域を超え世界共通のものとなっています。ブロックチェーン関連市場は今後右肩上がりで成長し、既存技術を代替するほどまでに各業界・領域において根付くものと予想されています。
世界の各地域において、2018年-2022年の間にブロックチェーン市場は急速な発展を遂げていると予測されています。
英Medicalchainは、医療データの管理・提供に対する対価としてのトークンにBlockchainを活用。
臨床試験のデータの品質を担保:サスメド
医療アプリ開発のサスメドは、医療機関などの複数のコンピュータなどでデータを共有しても、改善できないことを実証した。自社の不眠症治療アプリの臨床試験(治療)でコスト削減効果などを検証。
※画像出典:日経産業新聞「ブロックチェーン技術で治験データを低コスト管理~医療アプリのサスメド」(2017/7/6)
※出典:日本経済新聞「エムスリーとサスメド提携」(2018/6/4)
偽造医薬品対策:DHL × Accenture
市場の15%を占める偽造医薬品による被害を防止する目的で、製造から使用までを1つのIDで管理する試みを始めている。
※画像出典:Blockchain in logistics DHL Trend research
保険請求業務の簡素化:Planetway × 東京海上日動 実証実験@福岡
お客様の保険金請求にかかわる医療情報を、ブロックチェーンを通じて医療機関に要求し、データ連携基盤「avenue-cross」を通じてデータを受領することで、医療情報に対するセキュリティを確保しつつ、保険金支払業務の簡略化・迅速化が実現可能かを検証。
※画像出典:福岡エリアにおける医療情報連携 に関する実証実験の完了(2018/1/5)
※出典:日本経済新聞「米プラネットウェイ、三井不など9社と新事業創出」(2018/5/9)
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