【データ活用 事例紹介】金融機関のDXプロジェクト事例 —— ”全社横断”ID統合とUX向上へ

——— “クラウド型認証基盤”を用いた「クラウド×セキュリティ」の最前線

本プロジェクトでは、クラウド型の統合認証基盤を用いて複数システムに分散するID管理体制を一元化することにより、大手金融機関様における「利便性」「セキュリティ」「システム運用効率」の3つの改善を同時に実現しました。 

背景・課題

従業員数:5,000名~10,000名  / 業種:金融機関

本事例のクライアント社内には、業務やサービスごとに異なる複数の業務システムが存在し、業務担当者はそれぞれのシステムごとに異なるログイン情報を管理しなければならない状況でした。そして、このように分散したID管理体制は、次のような課題を引き起こしていました。 

  • ID・パスワードの多重管理による利便性の低下 
  • システム管理/運用に係る業務負荷の増加 
  • 管理体制の複雑化によるセキュリティリスクの上昇 

これらの課題を解決するDX施策として、統合認証基盤を用いて全社的なID管理とアクセス管理を最適化することが喫緊の方針となっていました。 

グローシップ・パートナーズの支援内容

——— UXとセキュリティを両立するクラウド型認証基盤の即時導入

当社は、クライアントの担当部門が新規サービスのために導入した業務システムを対象に、認証基盤連携機能の実装と業務の移行を実施。クライアントからは次の3点について特に評価をいただきました。 

  1. 迅速かつ質の高いプロジェクト推進 
    4ヵ月という短期間でプロジェクトを完了。要件定義から機能実装、業務移行までの全ての工程を同一チームが一貫してご支援したことで、スピードと品質を両立しました。

    ステップ
  2. UXとセキュリティの両立 
    SSOだけなくゼロトラストモデルに基づく厳格なサイバーセキュリティ対策を適用することで、利便性と堅牢性を両立。モダンな認証技術を取り入れることで、将来的な拡張にも備えました。 
  3. プロジェクトガバナンスの強化 
    PMO支援によって課題対応と意思決定を効率化。金融機関の厳格なプロジェクト運営基準に適合した管理体制を整備しただけでなく、ワークショップ形式の要件定義とDevOps環境の活用により、迅速な開発・テストサイクルを確立しました。  

結果

——— 業務効率とセキュリティ水準の大幅改善 

SSOが実現したことで、業務担当者は煩雑なID・パスワード管理から解放され、本来の業務に集中できる環境が整備されました。それと同時に、情報システム部門の運用負荷軽減、セキュリティリスクの低減にも大きく貢献しROIの改善に寄与。これにより、本プロジェクトはクライアントのDX戦略実行における重要なマイルストーンとなりました。加えて、今後のシステム横断的なAI・データ活用やワークフロー統合の布石にもなり、全社レベルのDXの加速に貢献する成果となりました。 


UX×セキュリティの実現が攻めの戦略を支えます

当社では、クラウド導入などの単なるシステム構築にとどまらず、“業務を変える”、“戦略を加速させる”ためのDXの実現をご支援しています。 

  • 構想策定から実装まで一気通貫の実行支援
  • データドリブン経営を目的としたクラウドアーキテクチャデザイン
  • アジャイルアプローチDevOpsを用いた高度なプロジェクト運営 

お気軽にご相談ください。


担当コンサルタント


木田 将博

木田 将博

クラウド&AI・データ事業部長

総合電機メーカーにて、国内最大規模のファクトリー・オートメーションシステムや交通インフラシステムの構築に従事。グローシップ・パートナーズでは、リードアーキテクトとしてクラウドネイティブな自社パッケージ群のシステムデザインと、それらを用いたクライアントの事業構築支援を数多く重ね、現在は、新規事業開発支援を主軸に、「クラウド・AI活用支援」及び「貸金・リース・ファクタリング業界向けDX支援」のサービス領域をリード。最新技術を用いた事業開発から大規模システム構築まで、ビジネスとテクノロジーの両面から企業成長を支える戦略パートナーとして成果創出にコミットします。

関連記事

TOP