【RPA導入事例】経理部での業務事例をご紹介 | グローシップ・パートナーズ株式会社

1. RPAとは
2. RPAの得意とする分野
3. 経理部門のRPA導入事例
4. RPA導入を成功させるために
5. RPA活用で経理部門はどうなるか

RPAとは

RPAという言葉をよく耳にすると思いますが、RPAとは、Robotic Process Automation の略語で、認知技術を活用して普段の業務を自動化・効率化することを目的としたソリューションです。PC上のファイルやプログラム、インターネット上のサイトやシステムへの操作を記録することでソフトウェアロボットが定型オペレーションを代行、自動化することが可能になります。営業事務や経理、人事、総務などのバックオフィス業務を中心とした非効率な労働集約型業務をRPAで簡単に自動化し、コスト削減、業務品質向上、生産性向上を可能とします。

RPAが得意とする分野

先にご紹介したように様々な効果が期待できることから多くの企業にて導入・検討されているRPAですが、実はRPAにも得意とする領域、苦手とするものがあります。

RPAによるロボットは以下のように繰り返し大量に実施する、データ化されている、処理ルールが明確となっているような特徴を持つ作業は、期待される効果も大きく、得意な領域としております。

そのため基本的にはこのような特徴を持つ業務（定型業務）が優先的な自動化の対象となります。
このような定型業務は間接部門やバックオフィスに多く存在していることから、ほとんどの企業がこれらの部門を中心にRPAの導入をスタートしています。

その一方で、紙の書類を介する作業、フォーマットや様式に法則性のないデータの扱い、人とのコミュニケーションが必要な作業など、アナログな媒体を介するものや画一性がなく臨機応変な判断が求められる分野は苦手としており、RPAでは対応できないことが多いです。
ただしRPAツールによっては、多様なITツールを操作ができるため、他の製品とうまく連携することで、RPAが苦手とする領域をカバーすることも可能です。

経理部門のRPA導入事例

経理部門が抱える業務は、伝票などへの記帳や仕訳データの連携、入金消込業務などミスが許されないものが大半を占めています。
ただしこれらは処理ルールが確立されている定型業務であることがほとんどであるため、多くの経理業務をRPAによって自動化することが可能です。またミスの軽減や業務品質向上が期待できることからもRPAは経理業務と相性が良いともいえるでしょう。
本項では実際にRPAで自動化した経理業務の一例とその内容や効果など解説していきます。

事例１　帳票ダウンロード作業

この作業は、会計システムにログインして所定の場所をクリックし、対象月の帳票をダウンロードする処理です。
一つ一つの処理はそこまで多くは無いですが、膨大な量を繰り返しダウンロードする必要があり、他の経理業務を行う時間を圧迫していました。そこでRPAを導入し、ダウンロード作業に費やしていた時間を丸ごと削減することができ、業務の効率化を行うことができました。

事例2　為替レート登録

この業務は、ネット上から為替レートの情報を取得して、社内のExcelに登録する作業です。 経理担当者が金融機関のWebサイトをチェックして、為替情報をExcelに転記していますが、経理部門で朝晩と定期的に行う必要があるため、業務の実施漏れが発生していました。 そこでRPAを導入し、毎日朝晩にスケジュール実行機能を使用することで、業務の自動化による効率化だけでなく、業務の抜け・漏れを防止することに成功しました。

事例3　伝票データ入力

この業務は、Excelに入っている情報を伝票管理システムに転記していく作業です。
これまでは、子会社から集められる伝票はメール添付で経理担当に送付され、伝票の情報を基幹システムに手作業で登録していました。最終的にはシステムに登録したデータとメール添付内容が合っているか他担当者がダブルチェックする必要があり、経理部門では大きな負担となっています。そこでRPAを導入し、メールの添付Excelを取得し、基幹システムへデータ入力する作業を自動化しました。これにより人間は入力結果をチェックするだけでよくなり、従来に比べて大きく業務効率化を実現できました。

事例4　交通費精算

この業務は、社員から受けた交通費申請のメールを会計システムに登録していく作業です。
RPAを導入するにあたって、ロボットがメールタイトルで交通費申請のメールを見つけられるようにするため、メールの申請形式をフォーマット化し、申請フローの標準化を図りました。その上でRPAを導入することで、メールを開封して申請内容を会計システムに自動転記させることで業務の自動化を実現しました。

その他にも請求書の入力業務、仕訳データの連携、入金消込業務など経理の様々な領域で効率化を実現できます。

RPA導入を成功させるために

RPA導入のポイント

ここまで様々な業務を効率化できるRPAと経理の相性が良いことや経理業務にとって効果が高いことをお伝えしましたが、実際にRPAを導入する際のポイントも解説します。

1. 現場担当者が主導するRPA導入

RPAの場合は経理業務をよく知る現場担当者が主導となり導入を実施する方がスピーディーな導入、詳細なカスタマイズ、柔軟なメンテナンス体制といったメリットも多く、より最適なアプローチとされています。
昨今はこのような現場主導の導入アプローチも増えており、多くの企業で普及していきております。


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2. シンプルな業務から自動化、徐々に範囲拡大

まずは簡単な作業から試しにロボット化し、RPA開発に少しずつ慣れていくことから始めましょう。一部分でもロボットで自動化し、実際に動かしてみることで、RPAの特徴や機能について理解を深めることができます。
RPAの基本的なスキル、ノウハウを身につけたら、少し難易度の高い業務もしくは業務の全体フローを自動化するロボット作成に挑戦していきましょう。

 

3. より現場に最適なRPAツールを選定

現場でのRPA導入であれば、ノーコード・ローコードかつ簡単で利用しやすいRPAツールを選定する必要があります。
扱いやすく、分かりやすいコンセプトに加え、豊富な機能も備えた『ロボオペレータ』であればアフターサポートも充実しているので、現場主導のRPA導入におすすめです。

現場ユーザに選ばれるRPAツール「ロボオペレータ」とは？

経理部門のような業務担当者が扱えるよう簡単な操作や分かりやすい画面設計にこだわったRPAツールです。おかげさまで1600社以上の国内企業様へ導入、全体の約70％が現場ユーザ（非IT部門）の方にご利用いただいております。

　
• 簡単な操作でコマンド設定が可能！分かりやすい画面で誰でもマスター
　
• 定番のExcelやクラウドアプリだけでなく、独自のレガシーシステムまで全てのアプリに対応
　
• 初期費用０円、月額契約のローコストで利用開始！小規模から安心してご利用可能
　
• 基本から応用まで幅広くご説明！その他困り事・課題への対応を徹底サポート

現場で選ばれるRPAツール
『ロボオペレータ』

直観的な操作で”誰でも簡単”に業務を自動化できるRPAツールです。簡単なのにサポート充実、現場の方から選ばれる製品となっています。

RPA活用で経理部門はどうなるのか

経理部門にとってRPAが高い効果を発揮できることはイメージいただけましたでしょうか？
RPAは導入・活用いただくことで経理部の業務効率化を促し、生産性の向上はもちろん、働き方改革やDX化を推進するきっかけともなります。

なお、RPAの導入によって、経理部の仕事がなくなるではないかと言われることもありますが、そのようなことはありません。
RPAは指示された作業しか行えないので、従来通り高度な思考を必要とする中心業務や業務管理やマネジメントは引き続き人が対応していくでしょう。
また昨今であれば、電帳法改正、インボイス制度など目まぐるしく変化する制度変更に対して、どのような対応を行っていくのかを検討することも経理の役割です。

さらにはRPAの開発・運用によって培ったスキルやノウハウを活かして、経理担当者がIT人材やDX推進人材となっていくことも考えられます。RPAの継続的なメンテンナンス作業や他部署へのRPA開発などRPAのプロフェッショナルとして活躍することや、より効率的な業務実現に向けた業務フロー改善を検討するなど企業としてはDX人材の育成も期待されるでしょう。

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