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DX(デジタルトランスフォーメーション)とRPA

 

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、「有効的なIT活用によって、人々の生活を向上させていく」と言う概念であり、2004年にスウェーデンの大学教授が提唱しました。 日本においても2018年に経済産業省がDXに関するレポートを発表しており、DXは「AIやクラウド、ビッグデータなどの最新のテクノロジーを活用してビジネスを最適化し、 高付加価値の創出と競争力向上を実現していくこと」であると定義しています。

更に経産省は2025年の崖問題にも触れており、各企業がDXを推進しなければ既存システムの老朽化やIT人材の不足、それらに伴うシステム維持費の高騰により、年間最大12兆円の経済損失が発生すると警鐘を鳴らしています。 それにも関わらず、2020年8月に開催した「デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会」では、各企業のDX推進状況を「全社的な危機感の共有や意識改革のような取り組みにはいたっていない状況」であると分析しています。 こうした背景から、各企業にとってDX推進は必要不可欠な経営課題であると言っても過言ではありません。

 

 

また、経産省はDXレポート内で、DX推進は外部環境(顧客、市場)の破壊的な変化への対応と内部環境(組織、文化、従業員)の変革を行うことであると指摘しています。 特に内部環境の変革では、“現場の業務担当者”が業務改革の意識を持ち、ITと業務を一体化させた業務改善を行う「業務プロセス変革」の推進が必須です。 IT部門主導のシステム導入による業務自動化・効率化では“現場の業務担当者”の意識を醸成することができないため、DX推進に当てはまりません。 そのため、DXを推進していく際にはただITツールを導入するのではなく、現場に目を向けて取り組んでいくことが重要です。

しかし、現場の業務担当者向けにITツールを導入すれば、すぐにDXが実現できる訳ではありません。 社内文化や業務担当者のITリテラシーを考慮しながら、段階的にIT活用による業務改善を浸透させていくことで、将来的にDXを実現できます。 具体的には、3つのフェーズに分けてDX推進を実施していくことになります。

第1フェーズ:「デジタイゼーション」~IT化による業務プロセス強化~
紙伝票の受け渡しや業務上の伝言など業務に必要な情報をアナログからデジタルへと変換し、業務効率化を図ります。

第2フェーズ:「デジタライゼーション」~IT活用による業務自動化~
第1フェーズで効率化した業務プロセスをITに代替して自動化し、更なる業務効率化と品質向上を実現し、生産性向上を図ります。

第3フェーズ:「デジタルトランスフォーメーション」~ITと業務の一体化による業務改善~
IT活用と業務遂行を一体化させて継続的かつ高速な業務改善を実践し、最適化な業務の状態を創出して事業環境を再構築していきます。

 

 

DXにおける RPAの役割とは

業務プロセス変革では、現場の業務担当者がITを活用して業務プロセスの改善を実施していくことになるため、高度なIT知識不要で簡単に使いこなせるITツールが必要です。 そこで、プログラミング知識不要で簡単にロボットを開発できるRPAツールを導入することでより効果的にDXを推進できます。 特に、RPAツールはDX推進において3つの役割を果たします。

第一の役割:業務自動化による生産性向上
RPAで営業事務や経理、人事、総務などのバックオフィス業務を自動化することで、業務コスト削減と業務品質向上が可能です。 そして、業務自動化で空いたリソースをより付加価値の高い生産的な業務へ再配分することによって生産性向上が実現できます。

 

 

第二の役割:社内全体のITリテラシー向上
現場の業務担当者は、RPAツールを活用した業務改善を行う上で、RPAで自動化できる業務と自動化できない業務を判別する必要があります。 こうした判別を繰り返し行うことで、システムに任せる業務と人が行う業務を適切に判断して、最適な業務設計が可能です。 その結果として、新規にシステムを導入する際に現場視点の業務設計を取り込んで、より業務自動化や効率化の効果があるシステムを作り上げることができます。

 

 

第三の役割:業務に対して課題意識を持つ文化の醸成
RPA導入に際して、RPA化の対象業務選定や業務プロセスの整理など業務全体を見直していくことが必要です。 RPAを導入する業務担当者が常に業務を見直していくことで、日常的に業務を改善していく意識を持つようになります。 組織文化として日常的な業務改善の意識を持つことで、業務改善を一過性のブームや一時的なプロジェクトで終わらせることなく継続して推進していくことができます。

 

 

DX推進におけるRPAの可能性

業務プロセス変革を推進していく中で、プロセスマイニングやAIOCRなど様々な最新のITツールを活用していくことになりますが、必ずしも現場の業務担当者が使いこなせるものとは限りません。 そこで、プログラミング知識不要で活用できるRPAツールを積極的に活用していくことで、現場の業務担当者によるITを活用した業務改善が実現可能です。 更に、「自分が作ったロボットで業務を自動化できた」と見に見える形で結果が出るため、現場の業務担当者が「自分の手で業務改善できること」を実感できます。 そうした実感を持つことで、他の業務も自動化できないかと言った課題意識を持つようになり、将来的に組織文化としての日常的な業務改善意識の醸成に繋がっていくのです。 そのため、DX推進においてRPAは非常に大きな役割を果たすと言えます。

お問い合わせ先

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RPA担当 rpasupport@growship.com

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